お客様の声

感じるチカラで、昇進も!?~コミュニケーションは「ことば」ではない

目次
1. コミュニケーションで大事なのは「ことば」ではない
2. ことばより大事な、「○○○」
3. 土台はやっぱり!信頼関係
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1. コミュニケーションで大事なのは「ことば」ではない

コミュニケーション、ときくとどんなことをイメージするでしょうか。
話す、
聴く、
対話、
ことば、、

そう、コミュニケーションは「ことば」でするもの、と思いますよね。
ですが、コミュニケーションで一番大切なことは、実は、ことばではありません。
ことばの意味を理解すること以上に、とても重要なことがあるのです。
例えば。

「いいよ」

これって、どういう意味だと思います?
メールでこの「いいよ」の3文字がきたら、どう捉えます?
まあ、シチュエーションにもよりますが、

「いいよ」
O.K.の意味かもしれません。

「もういいよっ!!」
ちっともよくない、怒りの「いいよ」かもしれません。

「いいよいいよ!」
すごくいい、ほめる「いいよ」かもしれません。

「えー、いいよー」
遠慮、拒否の「いいよ」かもしれません。

「もーいーかい?もーいーよー」
かくれんぼの、「いいよ」かもしれません。笑

ことば、特に文字だけだと、どういう意味なのか、さっぱりわかりませんね。
ことばで、何かを伝えることは極めて難しいのです。
ということは、コミュニケーションで、一番大切なのはことばではないということ。

2.コミュニケーションで大事なのは、「○○○」

先日研修を受けてくれた経営幹部の方が、うれしそうに報告してきてくれました。
コミュニケーションで大切なことはなにかをおしえてくれる、すばらしい事例!

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毎年寒さ本番を迎える前に、お世話になった方に自社製品をプレゼントしています。
昨年度は在庫調整を余儀なくされたけれど、
今年は、来年春まで、日曜日以外休みなしの状態が続き、働きづめ。。
毎日毎日、その数6000以上の生産で、社員には本当に頭が下がる気持ちで一杯です。

とは言いながらも、毎年お世話になった方へのプレゼントも欠かせない。
今年も申し訳なさそうにお願いをしました。

「悪いけど宜しく。出来上がりは10月末位?」

「11月第二週ですね。」

「・・・」

「遅いですか?」

「いいよ」

遠慮しながらも、10月末には出来ると思っていた。
だから、ほんとは、ホンネを言いたかった。

『遅せえよ』

それでも、毎日休みなく働く社員に、文句は言えませんでした。
ところが先日、おどろきの連絡が!!

「頼まれていた数、出来上がりました!」

!!!
???
11月第二週って言ってたよな。10月になったばっかりだよ。

「はっ、1ヶ月近くも早い。何で?」

「だってこの前、いいよの応え方が、とてもいいよじゃなかったですよね?」

それはノンバーバルな私の態度に反応した、
弊社の有能な社員の「感じるチカラ」「気持ちを汲むチカラ」でした。

それは私の「いいよ」のことばではなく、「非言語」にあったのです。

有能な社員は私のノンバーバルな態度をちゃんとわかっていました。

通常ならいけない行為だが、これをわかって使っていたら、
ものすごく効果があるかもしれないと感じた出来事でした。

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『遅せぇ』

非言語の威力、恐るべし!!笑

そう、コミュニケーションで大事なのは、ことば、つまり言語ではなく、非言語なのです。
「いいよ」の言葉ではなく、
「いいよ」の非言語を感じ、ことばのうらにある本当の気持ちを汲む。

感じるチカラ=気持ちを汲むチカラ

このエピソードで、すっかり上司はごきげんです。笑
部下の、気持ちを汲むちから、感じるちからに感服!
評価も上がり、
デキるやつ、と信頼度アップです。
いずれ、昇進昇給もあったりするのかもしれません!笑

3.土台はやっぱり!信頼関係

「通常ならいけない行為」
これは、自分の言っていることと自分の気持ちが一致していない、ということを指しています。
一致していないと、人間関係に影響しますが、人は無意識にそうなってしまいがち。

わたしたちは、コミュニケーションを①「ことば」「言語」だけでおこなってはいません。
他にも、②表情・態度、声の大きさや言い方、といった「非言語」「ノンバーバル」を使って自分を表現しています。
自分の気持ちを100%伝えたい、と思ったときに、非言語と言語、それぞれが占める割合には大きな大きな差があります。
かの有名な、【メラビアンの法則】

非言語93%
言語7% すくなっ!!

しかし、ときに人は、言語によるメッセージと非言語によるメッセージが矛盾するコミュニケーションをしてしまいます。
よくないのに、「いいよ」って言ってしまうやつ。
それを「ダブルメッセージ」と呼びます。

言語:「いいよ」
非言語:『遅せぇ』

二つのメッセージを同時に受け取った相手としては、無意識ながら戸惑います。
どっちがほんと?
そして相手にややこしさを感じるのです。

『めんどくせぇやつ』

なんかよくわからないし、距離をとっておいた方が無難…と。
そのため、関係構築や親密感のある感じにはなりにくいのです。

それでも、今回、そうはならなかったのは、部下の感じるチカラ、気持ちを汲むチカラが優れていることはもちろんです。
ですが、それ以上に、信頼関係があるからです。

そうじゃないと、

「いいよ」って言われたもん。
なにも言われなかったもん。
ってことになりかねないのです。

だけど、この気持ちを汲める部下、汲んだ気持ちに応えられる部下。
ただものではない部下は、自分の仕事だけやればいいや、って考えていないのです。

自社製品が早く届けられたら、
頼まれた人のためになる。
お世話になった方のためになる。
会社のためになる。
1人称、2人称、3人称、つまり、I → WEへ

こうなるには、やはり、こころのコップが満たされていないとできないこと。
きっと、このデキる部下は、日頃から上司に褒められ、感謝され、信頼されているのだろうと思います。

コップを満たしている、すばらしき上司の関わりも後日ご紹介しますね!

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